雪/親知らずを抜く

22日からの雪で、東京では珍しく13cmもの積雪があった。
我が家のある練馬はもっと積もっていたように思う。

私は東北の出身だが、地元は太平洋側であり雪はほとんど降らない。都心のほうがまだ降雪量が多いのではないだろうか。だから子供の頃は雪が積もればお祭り騒ぎだった。インドア派の私も寒さを顧みずに外へ飛び出していったものだ。

大人になって雪はすっかり厄介者に変わってしまった。
しかし3歳の娘は物心ついて初めての雪にたいそうはしゃいでいたようだ。仕事から帰宅すると娘がこたつにあたりながら、バケツに採取した雪をスコップでつついて遊んでいた。解けてくると「もっと持ってきて」とせがまれる。何もそこまで……と思うが、私も小さい雪だるまを冷凍庫で保存したりしていた。遺伝かもしれない。

親知らずを抜く

その明くる朝、積もった雪で車道も歩道もグズグズのなか、板橋の大学病院へ行ってきた。娘が生まれたのもここであり、妻もリウマチでかかっていて行き慣れている病院なのだが、今回はあまり気の進む要件ではない。

歯科口腔外科。
私自身の親知らずの抜歯の相談である。

私の下顎の両の親知らずは歯茎の中に埋まっており、しかも90度倒れて内側の歯を押すように生えている。もはや生えていると言っていいかもわからない状態だ。

そんなだから抜歯するには歯茎を切り開き(!)、まず埋伏している親知らずの頭を削ったり叩き割ったりして分離し(!!)、残りの根っこを引っ張り出す必要がある(!!!)。そして、邪魔で抜けないようならば顎の骨も削るという(白目)。しかも通常局部麻酔でやるからその一部始終を体験しなければならない(昇天)。

そこまでは近所の歯科医に聞かされて知っていた。
可能ならば受けたくない処置である。

だが、ここ数年来の私の歯のトラブルはおおかたこの親知らずが原因だったと言える。歯列が乱れ、一箇所に圧力が集中して神経が損傷したり、銀歯が緩んで虫歯ができたり、罪のない歯たちにはかわいそうなことをした。

損なわれていった歯たちの敵討ちではないが、今後も悩まされ続けるならばいっそ……と決意して、大学病院への紹介状を書いてもらったのだ。

抜歯は来週に決まった……

大学病院では初診だったのでかなり待たされた。
それに、歯医者で撮影して持参したレントゲンだかCTだかのデータが開けない、と言われ、一悶着あった。結局レントゲンを取り直し。

しかし、先生は気さくで聡明そうで実務的な、好みのタイプだったので安心した。麻痺が残るかもとか絶対腫れますと脅されながらも、これならば任せてもいいだろうと思って、あれよあれよというまに来週抜歯をする予約を取ってしまった。

私ももう中年に突入していくので、肉体の回復力は衰える一方だ。
どうせいつか抜くのならば早い方がいい。

……と、不安な心を慰めている今である。(歯茎……顎の骨……)

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