年末年始、やりたいこと、やらなければならないことはたくさんあった。
しかし色々手を出して結局全部半端というのが一番よくない、そもそも年末年始はそんなに色々こなせるほど長くない……だから「これだけできれば及第点」という事項を一つ決めてそれに全力で取り組むべし!
という話をツイッターか何かで読んだ。
で、その通りだと思って、ジャズギター練習に関してはこの休暇中に教本一冊に絞ってそれだけやろうと決めた。
練習メモ
目からウロコのジャズギター【入門】
前の記事にも書いたが、この教則本はアドリブに関しては「いくつかのタイプのフレーズを覚えて、コード進行に合わせて適切なフレーズを引っ張り出して弾けるようにする」というもので、しかも結構簡略化されて解説されている。
白状すると、この本の内容を実践するまでは「ちょっと幼稚かな?」と思わないでもなかった。私は理屈から入ったクチなので、おこがましくも、こういう練習法に対して距離を取っていたのだ。
しかしこの度偏見を捨ててやってみて、その考えがいかに愚かだったかわかった。というか、自分がいかに「ギターを弾く」ことに慣れていなかったか。
文字で読む限りでは簡単そうなことが、やってみるとまあ、できない。
指はそれなりに動いてフレーズ自体は弾けても、バッキングに合わせると途端に弾けなくなる。ロストする。脳みそがついてこない。
アドリブ技術や音楽理論の知識をつける以前に、「演奏」自体を体に覚えさせなければいけないと再認識した。それでこの数日間、わりとストイックに本を進めて、以下の内容のところまでなんとか進んだ。
循環コード進行でフレーズ組み合わせパズル
繰り返しになるが、この本でやるのはそういうパズル的な練習。
頭の体操、頭と体を連動させる練習、といったところだ。
やるべきことはわかる。フレーズも覚えている。コード進行は定番の1-6-2-5。しかしやろうと思うとなかなかうまくいかない。ならば出来るようになるまで弾くしかない。とういう練習だ。自分には必要だと思った。
最初は、「メジャー・ドミナント・フレーズ」と「マイナー・ドミナント・フレーズ」のなかからそれぞれ1フレーズずつ選択し、完璧に弾けるようにしてから、1-6-2-5のバッキングをかけて(これも自分で録音して)その上でひたすら弾く。
6-2(A7-Dm7)のところではマイナー・ドミナント・フレーズ、5-1(G7-CM7)のところではメジャー・ドミナント・フレーズを弾く。循環だから、二つのフレーズを交互に弾くことになるが、これは意識が大事で、単に「2つのフレーズを交互に弾く」と思ってやると、あまり意味のない練習になる。次につながらない。
その「次」というのが、フレーズを増やしての同じ練習。
私の場合は、メジャー、マイナーそれぞれ4フレーズとそれをちょっと組み替えたバリエーションを、コードに合わせて適宜弾いていくという感じにした。
これをひたすらやっているが、多分まだ練習不足で、時々突っかかってロストする。フレーズのタイミングに必死で、コード進行が頭から抜け落ちていることもある。これでは本末転倒だ。
なので、当面は各フレーズをもう少し練習して、常に今鳴っているコード、次のコードを意識しながら弾けるようにしていきたい。今の自分にはそれが結構難しい。
著者も「余裕を持ってできるようになってから次に進め」と書いているので、その通り励もうと思う。
こういう単純な練習で躓いているとジャズのアドリブが弾けるまで遠い道のりだなぁ〜と感じてしまうが、その通り、まだまだなのだと自覚してやらないといけないだろう。
しかし一方で、この練習はDAWを立ち上げて録音しながらやってるのだが、未熟ながらそれなりに弾けたところを聞き返してみるとなんとなく「それっぽい」というに聞こえる。もしかすると、ジャズに詳しくない人の前で延々これをやってたら「すげえ、ジャズギター弾いてる」と思ってもらえるかもしれない。いや、それになんの意味があるのかわからないが……。でもまあそういう、「弾けてる感じ」を味わえる楽しみはある。
このシリーズが人気あるのもうなづけると思った。
しばらくの間、すこし信じてやってみよう。
トライアド練習とスタンダート曲
というわけで、時間が限られているので「目からウロコ」を優先してやっていくのでスタンダード曲を増やす計画はちょっと「待った」だ。「目からウロコ」が推奨するバッキング術と、私が独学で弾いてるやり方がバッティングしているというのもその理由の一つだ。
また、教本ではアナライズの重要性が語られており、曲を覚えるならそれも同時にやっていかないと二度手間だとも思う。ちょっと気が遠くなりそうだが、余裕ができたらやろう。
しかし、トライアドの練習と、あとなかなか進まない指板上の音名を覚える練習。これは毎日ちょこちょこ進めたい。全ての基礎になるのになかなか覚えられてないのでなんとかしたい。
ああそうだ、スタンダード曲に関しては、テーマをしっかり弾けるようにする、という視点がこれまで完全に抜けていたと思うので曲をやる際はアナライズと同様そちらもやらなければとは思っている。思ってはいるんだ……。
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