「歯のトラブル再発 歯髄炎は死ぬほど痛いぞ」という記事を書き、その後半年が経過してしまったために、コイツは歯髄炎が痛すぎてそのまま死んだんだな、と思われていたかもしれないが、そんなことはなく、生きている。
で、「痛い」という投げっぱなしの記事だけ書いて放置するのも無責任なので、一応その後の経過を書いておこうというわけである。
歯髄炎は放置すると痛くなくなる(治るとは言ってない)
発症してからというもの、右下の奥歯がとにかく痛くて痛くてどうしようもなく、歯医者の休診日と重なったりもしてかなり苦しんだ。ロキソニンをガンガン服用してなんとか生活していた。
ところが、その数日後。
すっと痛みがなくなった。あれほどズキズキと痛んでいたのが嘘のように苦痛が消えたのである。
「どういうことだ?」と不審に思い、ネットで「歯髄炎 痛み 消える」などと入れて検索してみた。すると、歯髄炎は放置していると痛みが消えることがあるのだという。
しかしそれは「あ、じゃあ治療の必要ないじゃん! やったー」というお話では全然ない。
歯髄炎は歯の神経が炎症を起こしたもので、これが高じると神経自体が化膿して壊死し、痛みを感じなくなるのだ。そこから更に放置すると周辺の組織まで腐敗し、悪臭が発生したり、歯が黄色く変色してもろくなり割れやすくなったり、まあとにかくまずいことになると。
実際、歯医者で痛みが消えたことを話すとこともなげに「ああ、もう(神経が)死んでますね」と言われた。合掌である。南無。
死んだ神経をゴリゴリと掘り返す
戦友の死は悲しむべきことだが、神経が余計な仕事をしないぶん治療自体は苦痛が少なく、親知らずのときと比べると比較的楽に進んだ。
歯髄炎もこうなってしまうともう手の施しようがないので、神経を抜くしかない。
神経が入っている歯の中の管をきれいに掃除・消毒し、ドリルで拡張して薬品を詰める。セメントで蓋をした上から新しい銀歯をくっつけて、終了である。
この「掃除」というのが曲者で、細長い器具を歯の中に突っ込んでゴリゴリ……ザリザリ……とやるので精神的にはかなりSAN値を削られるものがあり、しかもこれが数回に渡って行われるのだが、私の場合は痛みもなく無事に切り抜けることができた。
今は快適に生活している
新しい銀歯を入れると、ようやく平穏な口内環境が戻ってきた。
歯並びが悪く、かつては上の歯と微妙に干渉して悪影響を及ぼしていた右下の奥歯だが、今回の治療に伴い完全にどことも当たらないようにしてもらった。物を噛むのに一切貢献することもなく、もはやただのシルバーアクセサリーであるが、トラブルが起こらないのはいいことである。
できるならこのまま一生平穏に過ごしたいものだが。
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